今回はハングル検定準2級合格までの勉強法とおすすめの参考書について書いていこうと思います。
私の場合、週1で韓国語のレッスンに通いながらハン検用の勉強も続け、韓国語学習開始後約3年5ヶ月で準2級に合格しました。学習開始後1年でハン検4級と5級に同時合格。4級合格の5ヶ月後に3級に合格しています。
ハン検は4級から3級に大きな壁がある言われていますが、3級から準2級への壁は4級から3級の壁の倍くらいあると感じました。3、4、5級は1度の受験で合格しましたが、準2級は2度目の受験での合格でした。総合点は合格ラインギリギリの70点です。
韓国語学習を始めたときまず最初に目標としたのがハン検準2級だったので、合格したときは何ともいえない達成感があり、大きな嬉しさがこみ上げてきたのを覚えています。
合格までの勉強時間
2018年秋のハン検で3級に合格後は仕事がめちゃくちゃ忙しかったというのもあり、約1年半は語学学校のテキストの予習とレッスンのみしか勉強ができませんでした。トータルの学習量は200時間くらいです。
本格的にハン検準2級の勉強を始めたのは2019年4月末からです。
この時点で準2級の過去問をパラっと見てみましたが、まったくわからないという状態。ハングル検定公式ガイドの単語集「トウミ」の中で意味がわかる単語や慣用句はほとんどありませんでした。
6月のハン検に向けての勉強時間は86時間です。結果は聞き取り28点、筆記30点、計58点で不合格。この後11月のハン検までの勉強時間は74時間。準2級合格までの総勉強時間数は160時間です。
9月上旬から10月上旬にかけてはハン検の勉強はお休みしてTOPIKⅡ対策の勉強を34時間しており、語学学校の予習、復習、レッスンの時間などを含めると韓国語の総学習時間トータルで50時間くらい増えますが、ハン検用の学習時間の目安になればと思って書いておきます。
ハン検準2級の基準は60分授業を240~300回受講した程度(引用:ハングル能力検定協会HP)だとされています。
私の場合は試験日の11月までに218時間の授業を受けていました。最低基準まで受講時間は22時間足りないくらいでしたが、試験を受けた実感としては授業を240時間受けたとしてもハン検専用の勉強をしないと合格にはほど遠いと感じました。
お勧めの教材と勉強法
私が使っていた対策テキストとしてお勧めのものと勉強法を紹介します。
「ハングル」検定公式ガイド 新装版 合格トウミ 中級編 ハングル能力検定協会(著)
「ハングル」検定中級の出題語彙、慣用句、ことわざなどを掲載した公式ガイドブックです。
この本に掲載されている単語、慣用句、ことわざの全暗記を目指しました。単語はハングル能力検定協会書籍対応の音声ペンで発音を聞き実際に発音する→意味を確認→赤シートで意味の部分を隠しわからなかったものにシャープペンで○をつけて覚えるまで何度も確認し、覚えたら○を消すという作業を繰り返しました。
1周目は1日10ページを目標にし、6月のハングル検定の日までには1周目は終わっていました。
検定後すぐに「トウミ」の2周目を始め、試験日の1週間前までに5周しました。
単語集5周目になると意味を覚えていない単語は200くらいになります。覚え切れていない単語はさまざまなページに散らばっているので効率が悪いと考え、写真のようにルーズリーフにシャープペンで単語を書き、その横に赤で意味を書いて赤シートで意味の部分を隠して暗記するという方法に切り替えました。
こんなふうにルーズリーフに書き写すという単語の暗記法、単語を書くという動作をするのでただ 単語集 を見ているよりよりずっと単語が覚えやすくなるので、最後の最後まで覚えられないという単語の勉強法としてお勧めです。
「トウミ」の準2級の単語のページは150ページ近くあるのですが、覚え切れなかった単語をルーズリーフ数枚に書き写すとこれだけ覚えればいいのだと思え、気持ちも軽くなります。ルーズリーフでの暗記法でも覚えられなかった単語は10回ずつ書くという方法で覚えました。
慣用句、ことわざなどは句や文の中にわからない単語があると暗記しずらいので、わからない単語はすべて辞書で調べ覚えるようにしました。
「ハングル」検定公式テキスト ペウギ 準2級 ハングル能力検定協会(著)
「ハングル」検定準2級の文法を学べる公式ガイドブックです。
このテキストは課ごとのテキストを音読→文法と例文を書き写す→練習問題を解くという方法で学習し、テキストを3周しました。
わからない単語が出てきたらそのつど辞書をひいて確かめてもいました。
練習問題の解答文が難しいものが多く、「トウミ」で単語や慣用句を暗記しただけでは勉強が足りないのではと感じたので、3周目には練習問題の解答文もすべて書き写すという学習法も取り入れました。
2023年版「ハングル」能力検定試験 公式過去問題集 準2級 ハングル能力検定協会著
過去問の勉強はハン検を受験するためには必須です。
この問題集を実際の試験と同じ時間内で解く→わからない単語は辞書でひいて確認するという方法で勉強しました。6月の受験の前と11月の受験の前2回同じ問題を解いています。1度目のときより2度目のときのほうがわかる単語が多いと実感しました。
過去問を解くことでどんな勉強法が効果的か、時間配分はどうするのがベストかなど自分なりの対策を練ることができます。
聞き取り対策
過去問の聞き取り問題を解く以外は聞き取り対策はしなかったのですが、最初に準2級を受けたときから合格ラインの70%は取れていました。
自分なりに考えたのですが、特別な対策をしなかったにも関わらず合格ラインに達することができたのは、語学学校のテキストのリーディングに力を入れていたからではないかと思います。
語学学校では「できる韓国語初級Ⅰ」(新大久保語学院 李志暎著 DEKIRU出版刊)、「できる韓国語初級Ⅱ」(新大久保語学院 李志暎・金鎮姫著 DEKIRU出版刊)、「できる韓国語中級Ⅰ」(新大久保語学院 李志暎・金貞姫著 DEKIRU出版刊)の後半まで勉強していたのですが、このテキストには課ごとに既習の文法項目が入った1分から2分半くらいの本文があります。
私は初級のテキストから本文の音声を流して聞きながらリーディングするという学習を続けてきました。リーディングはつかえずに読めると感じるまで本文1つに対して20回を目安に行ってきました。
中級に入ったころ、リスニング力を伸ばすためにはどうしたらいいかと語学学校の先生に聞いてみたところ、発音できる単語は聞き取れるようになるから、リスニング力を高めたいのなら発音できるようになることが大事だとアドバイスをもらい、よりいっそうリーディングに力を入れるようになりました。
今もそうですが、うまく発音できないところはその部分の文を何度も聞き、同じように発音するという学習法も行っています。
お勧めサイト ハン検定レベルチェック
「ハングル」検定教会WEB模擬試験 ヨボセヨ!「ハン検」(2023年3月末でサービス終了)の問題を解き、レベルチェックもよくしていました。
全部で10問なので気軽に取り組めますし、間違えた箇所をしっかりと復習することで確実に能力アップが狙えます。ほぼ自分の実力どおりの結果になるので、学習成果をチェックするのにも最適だと思います。
「ヨボセヨ! 「ハン検」は終了してしまったのですが、その代わりにオンラインコンテンツ「ハン検学習ツール」というサービスが始まっています。このサービスは1カ月500円、1年だと5000円(2023年7月11日現在)で使用可能です。
準2級合格後に見えた風景
私は韓国ドラマが好きでよくみるのですが、準2級合格後は登場人物のセリフの7割くらい理解できました。字幕の意訳もわかるようになります。
検定試験合格のご褒美に韓国への1人旅にも出かけたのですが、ホテルでのチェックイン・チェックアウト時、買い物、食べ物の注文、お土産やさんでやり取り、道を聞くなどすべて韓国語で会話することができました。
旅行中、韓国人だと思ったと現地の方に言ってもらえることもあり、ちょっと嬉しくなったりしました。この韓国1人旅を通して自分の世界が大きく広がった気がしましたし、語学学習のモチベーションも大幅にアップしました。
ハングル検定準2級合格勉強法 まとめ
私が受験した2019年秋季 第53回のハングル能力検定の3級の受験者は2575名、合格者は1864名で合格率は72.3%です。それに比べ準2級は受験者が1065名、合格者は406名で合格率は38.1%です。(引用:ハングル能力検定協会HP)
3級と準2級を比べると受験者は半分以下になりますし、合格率も半分近くになります。
準2級の勉強は決して楽なものではありませんが、努力をすれば必ず結果は出ます。
この記事を読んでいる方は3級まで合格された方だと思います。3級の壁を乗り越えることができたならば準2級の壁も乗り越えられます。ぜひとも諦めずに学習を続けてください。
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