ㄹ不規則活用は語幹末「ㄹ」に続く子音によって「ㄹ」が脱落します。また、語幹がパッチムで終わる用言で文型を作る場合、「-(으)」が入るものがありますが、「ㄹ」のあとには「으」はつけられないので、「으」も省かれます。
語幹末に続くことによって「ㄹ」が脱落する子音は1つではなく、「-(으)」をつける文型はたくさんあるので頭がこんがらがってしまう活用です。
まず私は、「ㄹ」が脱落する子音を語呂合わせで覚えることから始めました。
ㄹ不規則活用とは
語幹末「ㄹ」パッチムの後、「ㅅ、ㅂ、ㄴ」が続く場合には「ㄹ」が脱落します。「ㄹ」のあとに「ㄹ」が続く場合は「ㄹ」を一つにします。また、「ㄹ」のあとには「-(으)」はつけられないので、「-(으)세요、-(으)니까、-(으)면、-(으)니까、-(으)러、-(으)ㄹ 수 있다 、 -(으)ㄹ 게요」などの文型は「-(으)」を取った「세요、니까、면、러、ㄹ 수 있다」をつけることになります。
活用例
例① 「ㄹ」パッチムの後、「ㅅ」が続く
만들다「作る」→-(으)세요をつける場合、まず「ㄹ」が脱落。「ㄹ」のあとには「-(으)」はつけられないので「으」も取り、만드세요「お作りになる、作ってください」となる。
例②「ㄹ」パッチムの後、「ㅂ」が続く
만들다「作る」→ㅂ니다をつける場合、「ㄹ」が脱落し、만듭니다「作ります」となる。
例③「ㄹ」パッチムの後、「ㄴ」が続く
만들다「作る」→-(으)니까をつける場合まず、「ㄹ」が脱落。「ㄹ」のあとには「-(으)」はつけられないので「으」も取り、만드니까「作るから」となる。
例④「ㄹ」パッチムの後、「ㅅ、ㅂ、ㄴ」が続かない
만들다「作る」→(으)면をつける場合、「ㄹ」パッチムの後、「ㅅ、ㅂ、ㄴ」が続いていないので、「ㄹ」はそのまま。「ㄹ」のあとには「-(으)」はつけられないので「으」を取り、만들면「作ったら」となる。
例⑤「ㄹ」パッチムの後「ㄹ」が続く
만들다「作る」→-(으)ㄹ 수 있다をつける場合、「ㄹ」+「ㄹ」になるので、「ㄹ」を一つにする。「ㄹ」のあとには「-(으)」はつけられないので「으」を取り、만들 수 있다「作ることができる」となる。
ㄹ不規則用言例
動詞 | 걸다「かける」 |
놀다「遊ぶ」 | |
늘다「伸びる、増える」 | |
들다「持ち上げる」 | |
돌다「回る」 | |
덜다「(数量を)減らす」 | |
살다「住む、暮らす」 | |
불다「吹く」 | |
줄다「居眠りする」 | |
풀다「解く」 | |
날다「飛ぶ」 | |
만들다「作る」 | |
알다「知る」 | |
울다「泣く」 | |
열다「開ける」 | |
팔다「売る」 |
形容詞 | 가늘다「細い」 |
길다「長い」 | |
달다「甘い」 | |
멀다「遠い」 | |
힘들다「大変だ」 |
ㄹ不規則活用攻略法
まず、「ㄹ」が脱落するときの子音字を「ㅅ、ㅂ、ㄴ」語呂合わせで覚えるのをお勧めします。「ㅅ、ㅂ、ㄴ」はアルファベットの「S、P、N」の音を持っているので、アルファベットの頭文字とひっかけて「スプーンはㄹが脱落する」などと覚えておくと不規則活用を覚える最初のハードルがグッと下がります。
その後、「ㄹ」のあとの「으」を取ると覚え、「네요、-(으)세요、-(으)니까、-(으)면、-(으)니까、-(으)러、-(으)ㄹ 수 있다 、 -(으)ㄹ 게요」など「ㄹ」不規則になる文型を作る練習をすると、知識が定着します。
練習問題を解くのも効果があるので、私は語学学校のテキスト「できる韓国語 初級Ⅱ」の練習問題にプラスして、「できる韓国語 初級Ⅱ ワークブック」(新大久保語学院 李志暎 房賢嬉(著) DEKIRU出版刊)の練習問題を解いてよりいっそうの知識の定着を心がけました。
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