こんにちは。
はるはるです。
2020年の11月にハン検2級を受けたとき、リスニングは合格ラインに達していたのですが、自分としてはしっかりと問題文を聞き取れていないと感じていたので、リスニングを集中的に強化しようと「目指せ! 中級突破「前田式」韓国語 パワーアップドリル」で勉強することにしました。
11月後半から2ヶ月ちょっとかけて終わらせることができたので、今回はこのテキストのレビューと効果的だと思った勉強法について書いていきたいと思います。
このテキストで勉強しようと思ったきっかけ
「目指せ! 中級突破「前田式」韓国語 パワーアップドリル」はディクテーションとシャドーイング、音読を徹底的にやることでリスニング能力をアップさせるというテキストなのですが、以前英検の勉強をしていたときシャドーイングと音読がリスニング能力をアップさせる一番の方法だと感じていたのでこのテキストで勉強してみようと決めました。
4色のボールペンを使ってディクテーションをするというのも面白そうと思ったことや、このテキストが日本語母語話者の強みを生かし、弱点を補強するという観点で作られていることもこのテキストで勉強しようと思った理由です。
テキストの構成
韓国語の音声スクリプトを聞いて紙に書き取るディクテーション→聞こえてきた音声のすぐあとについて声をかぶせるように読むシャドーイング→意味のかたまりで一気に読むスラッシュリーディング→単語の意味を聞いて即座にその意味を答えるクイックレスポンス→音読という5つのステップをふんで学習します。
テキストは3つの章に分かれていて、第1章では比較的短めの音声を聞きながら、4色ボールペンを使ったディクテーションとシャドーイング、音読を行いながら、中級突破のための「基礎体力」を身につけるトレーニングをします。
第2章では、第1章よりも難易度を高めた音声を使い、第1章の練習にスラッシュ・リーディング、クイックレスポンスも加えて、練習をします。
そして第3章では、さらにトレーニングを行うための、長めの音声で練習します。
1日にやる学習量が提示されていて、41日で全部終わるという形になっています。
実践した勉強法と実感した効果
1、4色ボールペンディクテーション
4色ボールペンディクテーションは音声を4回聞き、1回目に聞き取れたところは黒、2回目に聞き取れたところは緑、3回目に聞き取れたところは青、4回目に聞き取れたところは赤のボールペンで書きます。
第1章は1行、第2章は2行から4行の問題文をディクテーションするのですが、第2章までは聞き取った音声を4色のボールペンで書き取るというテキストで提示されている方法で学習しました。
韓国語で書いていくのは量が多すぎてできなかったので、聞こえた音声をカタカナにし、その後韓国語で書き直すという方法でやっていました。
第3章になると問題文によっては9行というものがあり、ばーっと流れてくる音声を4回聞いてもほとんど書き取れないということになってきたので、勉強法を自分なりにアレンジすることにしました。
まず、聞き取りができればいいのだからと考え、1回目は書き取りをせずに問題文を集中して聞いてどんな内容なのか把握することにしました。
また、問題文全部を一気に聞いて書き取るのも無理だと思ったので、スラッシュリーディングの区切りごとに聞いて書き取るという方法にしました。
4回聞くという点は守ろうと思ったので、書き取りのために聞く音声は3回とし、最初に聞き取れたものは黒、2回目に聞き取れたものは緑、3回目に聞き取れたものは青で書き、最終的に赤で添削しました。
この方法でやると書き取れる文が増えてモチベーションが上がりますし、音声は聞こえているけれどつづりが間違っている単語が良くわかり、効果的に学習できます。
ちなみにテキストに直接聞き取った文を書き取るにはテキストのスペースが小さいと感じたので、ノートに書き取っていました。
その後、3章はテキストの見開きでディクテーション、正解、和訳の確認、練習回数のチェックがすべてできるので、テキストをA3でコピーしたものに書き取りをして勉強していました。
ノートに書いて勉強していたときは練習回数は正の字を書いてチェックしていたのですが、テキストをコピーしたもののチェック欄にレ点でしるしをつければいいだけというのが、とても便利で楽だと感じました。
ささいなことですが、勉強する過程が楽だと感じるようにすることは大事だと新たな発見がありました。
2、シャドーイング
シャドーイングも最初のうちはテキストを見ずに聞こえてきた音声のすぐあとについて声をかぶせるように読んでいたのですが、知らない単語は何度シャドーイングしてもできないままだったので、途中からわからない単語があるときは本文を見て単語のつづりを見ながらシャドーイングをするという方法を取り入れるようにしました。
3、スラッシュリーディング
スラッシュリーディングは文節ごとに区切って発音するので、シャドーイングのときにうまく発音できなかった文もスラッシュリーディングすることで、よりしっかりと発音できるようになりました。
4、クイックレスポンス
クイックレスポンスは自分の単語力のなさがあぶり出されるので、最初にうちはけっこう苦痛でした。
でも、日本語で読み上げられて韓国語で答えられなかった単語は、韓国語の音声を聞くときによりいっそう集中して聞くようにし、答えられないものがあるうちはテキストで推奨されている回数よりも多く聞き、確実に覚えるようにしました。
クイックレスポンスは学習法としてはなかなかキツイものがありますが、わからない単語をしっかりと覚えることができるため、クイックレスポンスの後の音読がよりしやすくなります。
音読
問題文ごとに読み上げる目標タイムがあるので、目標タイムに近づくまで音読しました。テキストのチェック欄では音読は5回となっていますが、目標タイムに到達できないものは何度も読み返しました。
5回音読するとかなりスラスラと読めるようになるのですが、問題文が長くなる第3章以降は10回以上音読しないと目標タイムに到達できないものがほとんど。
30回読んでやっと目標タイムに到達できたものもあります。
※DAY36の問題文はどんなに早く読んでも目標タイムの46秒にならなかったです。おかしいなと思い、見本のディクテーションの秒数を数えたら56秒だったので、目標タイムは56秒の間違いではないかなと思います。
テキストを終えて
ディクテーションをはじめとしてかなり集中力が必要なテキストなので、最初のころは勉強をし終えるとぐったりしていましたが、だんだん楽しくなってきました。
後半は韓国語が耳になれてきたので、大体どんなことを話しているか意味がつかめるようになってもきました。
あと私はテストを受けているときなど最初の数行の文がわからないと諦めてしまう傾向があったのですが、このテキストをやることでわからない単語があっても諦めずに聞いているうちに何を言っているのかわかるようになるという体験ができました。
このテキストには10年かかって中級を抜け出したという前田先生ならではの貴重なアドバイスもたくさん入っていると感じました。
前田先生の学習者への励ましの言葉も心強かったです。
リスニングが苦手だと思う中級者以上の学習者の方にはお勧めのテキストです。
音読を50回以上すると上級への扉が開くというアドバイスがあったので、時間を見つけてこのテキストの問題文を全部50回音読できるように頑張ろうと思います。
コメント